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2006 Fiscal Year Annual Research Report

湖沼における水質浄化のための二枚貝と底生魚類の生息に必要な底質環境に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18360256
Research InstitutionCenter for Environmental Science in Saitama

Principal Investigator

田中 仁志  埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 専門研究員 (40415378)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木持 謙  埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 主任 (50415379)
金澤 光  埼玉県環境科学国際センター, 自然環境担当, 主任研究員 (30415400)
野村 宗弘  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70359537)
須藤 隆一  埼玉大学, 大学院・工学研究科, 客員教授 (70109916)
Keywords二枚貝 / 底生魚類 / 底質環境 / 水質 / 湖沼
Research Abstract

淡水二枚貝のドブガイの生息に適した底質環境を明らかにするために、熊谷市ムサシトミヨ保護センター内に4種類の底質になるように造成した実験池を用いて、ドブガイの行動を観察した。実験池の底質は板で、砂利(平均粒径20mm)、砂、泥(荒木田土))及び荒木田土の表面に植物片(ヨシ)を敷いた区域に区切った。観察に用いたドブガイは埼玉県内のため池で採集した(n=18、平均殻長84mm、最大殻長100mm、最小殻長63mm)。ドブガイの行動観察は、板を外し、異なる底質(砂利、砂及び泥)をドブガイが自由に移動できる状態で行った。底質の種類ごとにドブガイを3個体ずつ静置し、3時間までの10分毎の個々のドブガイの行動と位置について、砂利、砂及び泥での観察を1回として3回繰り返した。観察は夏期(平成18年6〜8月)及び冬期(平成19年2〜3月)に行った。主な結果は次の通りである。
1.ドブガイの行動は、(1)水管を出す、(2)足を出す、(3)足を出すが、すぐに戻す、(4)潜る、(5)腹縁を下にする、の5つの動作の組み合わせによって説明できた。
2.ドブガイの行動は、水管を出すだけの「水管型」、水管を出した後、足を出し、その場で潜る「その場潜り型」、その他「足出し繰り返し型」、「起き上がり非潜り型」、「起き上がり潜り型」の5つのパターンに分類できた。
3.水温が高い夏期の方が冬期に比べて、底質への潜行行動を示す個体の割合が大きかった。
4.砂よりも泥の方が潜行する個体及び完全に水管の位置まで殻を完全潜行する個体の割合が大きく、砂利では潜行する個体は見られなかった。
5.移動した個体の移動距離を比較すると、泥と砂では移動距離はほぼ同じで、砂利に比べて約2倍であった。
6.砂や泥では潜行できるにもかかわらず、潜行しない個体が見られた。
以上の結果から、砂や泥の方がドブガイの行動パターンの選択性の幅が広いと考えられた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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