2007 Fiscal Year Annual Research Report
都市政策から見た固定資産税と平面駐車場の制御による中心市街地活性化策の検討
Project/Area Number |
18360288
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
樋口 秀 Nagaoka University of Technology, 工学部, 准教授 (90293258)
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Keywords | 中心市街地活性化 / 固定資産税 / 平面駐車場 / 月極駐車場 / 地方都市 |
Research Abstract |
本研究は、打開策の見えない地方都市中心市街地の活性化に向けて、これまで定性的には言及されるものの、その実態が十分に解明されていない固定資産税と駐車場という2つの視点を両輪と位置づけて、都市経営の視点からこの問題点を指摘し解決策を提示することを目標としている。 まず地方都市財政の視点から見た固定資産税の制御については、長岡市の固定資産税収入の推移、地区別の土地家屋評価データベースに基づき、中心市街地では税収が急激に減少していること、既成市街地内の住宅地等では世帯数の増加が止まり土地の総評価額ならびに課税標準額合計の減少が始まっていること、地区別に見た場合税収増加地区の増加分よりも減少地区の税収減少が上回っていること、等が明らかとなった。 他方の駐車場については、長岡市を事例とした月極駐車場の利用実態に関して日本都市計画学会で研究発表を行った。また、全国20市の1970DID内に存在する月極等の駐車場をゼンリンのZmapを用いて把握した結果、全体として1970DID内の街区面積に対して約6%、中心市街地では同様に11%が平面駐車場となっていること、駐車場の規模は50〜250m^2が敷地数で約50%を占めていること、人口規模と駐車場面積の合計には相関があることが明らかとなった。次年度は引き続き長岡市の固定資産税、特に建物に関する税収の変化を加えて分析を行うとともに、駐車場については20市に対するアンケート調査の結果から詳細対象都市を抽出した上で、その制御手法について検討する予定である。
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Research Products
(2 results)