2008 Fiscal Year Annual Research Report
住環境の特有価値の創出を目指したコミュニティ参画に基づく地域再生の実践的研究
Project/Area Number |
18360296
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
齊木 崇人 Kobe Design University, 芸術工学研究科, 教授 (90195967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 祐一郎 神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (90108209)
宮代 隆司 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究所, 特別研究員 (80512540)
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Keywords | 特有価値の創出 / 地域再生 / コミュニティ参画 / 大学公開講座 / ワークショップ / 田園都市思想 / ガーデンシティ / 歴史的経験 |
Research Abstract |
本研究は、1、新しい住宅地(神戸「ガーデンシティ舞多聞」)の新居住者を対象に、大学が「住環境の特有価値の創出」を主課題とした「公開講座」や「ワークショップ」を継続的に開催し、新居住者の入居以前の「コミュニティづくり」や、建築・緑地協定などの「ルールづくり」、個々で実施される「住まいづくり」、それらを持続・向上させるための「エリアマネジメント」のサポートを行い、そのプロセスを住環境づくりの手法として体系化し、既存の郊外住宅地の再生に応用すること、2、本研究の指針とした、E・ハワードの田園都市思想とガーデンシティ、そして、それらに影響を受けて建設された田園郊外住宅地のコミュニティ形成と空間デザインの歴史的経緯と現状を調査し、それらの持続可能要因を把握すること、を目的としていた。 本年度は、前年度までに提案した、歴史的環境観に基づいた旧ゴルフ場の土地形状や斜面緑地を生かした空間デザイン案を、さらに実践レベルへと進めるために、施行者の都市再生機構と共に宅地割り等を検討した。 また、大学主催により、入居希望者を対象とする、居住環境に対する価値観の共有を目指した「公開講座」「ワークショップ」を開催した。その間に、住まいやコミュニティのルール案(建築・緑地協定、ガイドライン)を検討。また、あらかじめ確定した「向こう三軒両隣」を基礎単位としたグループごとに応募する「グループ向け募集」のプロセスを検討した。 並行して、先行研究(「ガーデンシティ舞多聞」みついけプロジェクト)で実践された内容を記録に基づいて整理し、問題点の把握と実践内容の体系化、本研究の仮説の再構築、を行った。 海外調査は、ランス(フランス)、ストックホルム、チューリッヒ、ミラノ、バルセロナ、レッチワース(イギリス)にて行った。 また、最終年度である本年度は、本研究を住環境づくりの手法として体系化することを目指し、まとめを行った。
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Research Products
(4 results)