2007 Fiscal Year Annual Research Report
宮殿建築の空間と儀式に関する歴史的研究〜アジアの宮殿建築の比較を中心に〜
Project/Area Number |
18360299
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
川本 重雄 Kyoto Women's University, 家政学部, 教授 (40175295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 美穂 京都大学, 人文科学研究所, 非常勤講師 (50379046)
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Keywords | 宮殿 / 儀式 / アジア / 内裏 / 朝鮮王朝 / ベトナム / トルコ / 元 |
Research Abstract |
以下のような研究を実施した。 (1)川本は、『内裏儀式』・『内裏式』『(貞観)儀式』『江家次第』の宮殿儀式に関する記事の読解を進め、特に正月の朝賀・節会、天皇・東宮・親王元服について、その装束・次第を明確にし、図面化した。 (2)川本・福田は、『大唐開元礼』の読解を進めた。 (3)中国の宮殿建築を手本として発展した日本・朝鮮・ベトナムおよび中国の宮殿建築の空間・儀式の比較研究を行うために、京都(平成19年7月)とベトナムフエ(20年2月)で2回の研究会を行った。研究会では、川本、福田に加え、韓国慶北大学のCho Jaemo准教授、ベトナムフエ文化財センターのPhan ThanhHai副所長が、日中韓越それぞれの宮殿における正月の儀式及び元服についての発表を、史料を元に発表し、お互いに比較検討を行った。 (4)遊牧民族の国家であるセルジュク朝トルコの宮殿建築を検討するために、トルコ国内の宮殿遺跡及びセルジュク朝トルコのスルタンが遊牧のために移動した路程を昨年度に続き現地調査した。 (5)トルコ・ブルサに残るキャラバンサライ・コザハンで実施した実測調査の成果を元に、実測平面図・復原平面図・アイソメ図などを製作した。
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Research Products
(3 results)