2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360427
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂口 清敏 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 講師 (50261590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 浩二 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (10108475)
木崎 彰久 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教 (60344686)
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Keywords | 大深度地下 / 地殻工学 / 地圧測定 |
Research Abstract |
応力解放法に基づく地圧計測法の手法を拡張・発展させ,1000m以深における大深度測定のみならず,あらゆる地殻環境に適用可能な,高精度地圧測定・評価システムの開発を目的とした研究を実施した.本年度は,深度1000m程度まで適用可能な実用的な地圧計測法を確立するために,昨年度の成果である「小型下向き円錐孔底ひずみ法」の実用性の検証と,本方法の汎用かつ高精度な測定方法への発展を目指し,直交異方性岩盤への適用を可能にするための研究を実施した.主な成果は以下のとおりである. 1. 昨年度開発したHQサイズ対応の測定装置を用い,釜石鉱山において原位置試験を実施した。浅部における実験ではあったが,開発した装置による地圧測定が可能であることを確認した。 2. 上記原位置試験で評価された地圧は,過去に近傍で実施された他の測定方法による結果とも整合しており,本測定方法の実用性が確認できた。一方,使用した接着剤の地圧測定結果へ及ぼす影響が改めて確認され,原位置における接着剤の力学的特性の定量化法について課題を残した。 3. 下向き円錐孔底ひずみ法を直交異方性岩盤に適用するための測定理論を構築し,さらに,回収コアから直交異方性岩盤の全ての弾性係数をする決定する方法を提案した。三次元FEM解析による幾つかのモデル計算から,下向き円錐孔底ひずみ法による直交異方性岩盤を対象とした高精度地圧測定が可能であることを明らかにした。
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