2008 Fiscal Year Final Research Report
Theory of biosphere-complex adaptive system
Project/Area Number |
18370011
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Ecology/Environment
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
IWASA Yoh Kyushu University, 大学院・理学研究院, 教授 (70176535)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Keywords | 生態系 / 数理モデル / 社会 / 生態結合動態 / 複雑適応系 |
Research Abstract |
バイオスフェア(生物圏)とは、生物とそれらが生息するための環境とをあわせた系のことである。それには微生物から植物、大型動物などにいたるさまざまな生物だけでなく、個体の適応から個体群の変動、空間構造の自律形成、そして生態系機能の出現とさまざまなレベルを同時に考慮にいれて把握しないといけない。そのようなバイオスフェアのありかたを理解するための基本的な概念、モデリング、そして扱うための数理的手法を開発することが本申請の目的であった。以下の示すようにさまざまな面での成果があがった。とくに人間社会の意思決定と切り離して生態系を理解することはできないことがはっきりし、それらを一つのものとしてとらえるための数理的基盤が整備できたことが大きい。今後この路線にそって生態学の重要な一分野が展開して行くことを期待している。
|