2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18370020
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (80180826)
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Keywords | アラビドプシス / 微小管 / シグナル伝達 / リン酸化 |
Research Abstract |
<MAPKリン酸化経路> (1)phs1-1サプレッサー変異株の原因遺伝子のクローニング 複数のextragenicサプレッサー系統のうち、野生型形質への復帰程度が強いものから順にマッピングを試みたが、一群の系統については通常のメンデル遺伝様式を示さず、通常の方法ではマッピングができなかった。他の系統については、チューブリンのミスセンス変異であることが判明した。 (2)酵母2ハイブリッド(Y2H)法によるPHS1相互作用分子の同定 全長PHS1(野生型とphs1-1変異型)をbaitとして用いてアラビドプシスcDNAライブラリーをスクリーニングしたが、ポジティブなクローンは得られなかった。 (3)リン酸化プロテオミクスによるPHS1下流因子の検索 phs1-1変異株の根端部位においてリン酸化状態が野生型と異なるタンパク質をリン酸化蛋白質の濃縮後、二次元電気泳動により調べ、一部の候補蛋白質をMS分析により同定した。 <Rop GTPase経路> (1)恒常的活性化型Ropを用いた下流微小管制御因子の変異株スクリーニング 根の伸長領域や暗所胚軸で特異的に発現するプロモーターを用いてCA-Rop2を細胞特異的に発現させ、伸長する表皮細胞でねじれや肥大などの微小管異常形質を示す選抜系統を確立した。 (2)微小管に局在するRopGEFの検索 アラビドプシスRopGEFを代表するRopGEFのcDNAをストックセンターから入手、またはPCRによりクローニングした。CaMV35S::RopGEF-GFP発現ベクターを作製し、形質転換アラビドプシス系統を作製した。
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