2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18370021
|
Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
西村 幹夫 基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 教授 (80093061)
|
Keywords | ペルオキシソーム / マイクロアレイ / 組織特異的発現 / グリオキシソーム / 緑葉ペルオキシソーム / アミンオキシターゼ / プロテオーム |
Research Abstract |
ペルオキシソームに局在するタンパク質は、ペルオキシソーム移行シグナルPTS1あるいはPTS2をもっている。この知見からシロイヌナズナのゲノムシークエンスを解析したところ、256のペルオキシソーム局在タンパク質の候補遺伝子がスクリーニングされた。更に移行シグナルはもたずにペルオキシソーム機能に関与する遺伝子29ヶをあわせて、これら遺伝子の組織特異的発現をマイクロアレイで解析した。その結果、発芽黄化種子ではグリオキシソーム関連の酵素遺伝子、光合成組織では緑葉ペルオキシソーム関連の酵素遺伝子の特異的発現が観察された。更に根及び子葉に特異的な一群のペルオキシソーム酵素遺伝子の発現が判明した。 機能の未知の根及び子葉におけるペルオキシソームの役割を明らかにするため、根及び子葉に特異的に発現しているペルオキシソーム酵素遺伝子の解析を行った。特に根で発現しているアミンオキシターゼのノックアウト株、RNAi抑制株を作成し、その形態を解析するとともにポリアミン量を測定し、ポリアミン代謝におけるペルオキシソームの関与を解析している。一方、ペルオキシソームのプロテオーム解析に関しては、その基礎となるダイズ子葉から高純度のペルオキシソーム単離法を確立した。現在、単離したペルオキシソーム画分にみられる機能未知のタンパク質の同定と機能解析を行っている。
|