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2008 Fiscal Year Annual Research Report

中枢性疲労評価システムの構築と疲労制御を指向した食品開発基盤の整備

Research Project

Project/Area Number 18380080
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

井上 和生  Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (80213148)

Keywords疲労 / 行動学 / 食品 / 神経科学 / ストレス / 抗疲労 / 疲労回復
Research Abstract

肉体的疲労を伴わない疲労モデルの解析
ラットに強い精神的ストレスを負荷するが、肉体的な負荷はないコミュニケーションボックスを用い、ストレス負荷後の行動を解析して疲労様行動が生じるかを検討した。精神的ストレスを負荷した場合、疲労の指標として用いてきた自発行動量は減少するよりもむしろ増加傾向であり、疲労様の行動は見られなかった。一方、ホームケージに設置した回転カゴで走行する量を測定する自発運動量では、精神的ストレス負荷後その量が減少する傾向がみられた。回転カゴによる自発運動は自ら運動しようという意志がなければ行われないため、精神的ストレス負荷後には運動する動機が減少することが示された。即ち、ヒトでは疲労感を引き起こすことが経験的に知られている精神的ストレスは、実験動物でその測定を行う場合、測定法の選定が重要であり、肉体的疲労を測定できる方法が必ずしも適切でない場合があることが示された。
抗疲労および迅速な疲労回復機能を有する食品のスクリーニングシステムの確立
動物の疲労に対し抗疲労、あるいは疲労回復作用を持つ食品(成分)をスクリーニングするため、動物に疲労を生じさせ、食餌成分が動物の疲労回復過程にどのように影響するかを検討することでその作用を評価する実験系の確立とその応用が可能かどうかを検討した。マウスに低強度の歩行を1時間負荷することで軽度の疲労を生じさせ、その回復過程を自発行動量が回復する過程によって評価した。強制歩行を開始する30分前に水、グルコース、クエン酸、コハク酸を強制投与しておいたマウスで自発行動の回復を比較したところ、水に比べてグルコースとクエン酸では早期に自発行動が回復したが、コハク酸投与では自発行動の回復は見られなかった。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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