2007 Fiscal Year Annual Research Report
クモ糸様タンパク質に注目した貝殻作りの分子機構の解明
Project/Area Number |
18380124
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
豊原 治彦 Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (90183079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 文三 京都大学, 農学研究科, 教授 (40135611)
鈴木 徹 東北大学, 農学研究科, 教授 (70344330)
井上 広滋 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (60323630)
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Keywords | マガキ / ペプチド / クモ糸様タンパク / 貝殻 |
Research Abstract |
我々はこれまでにマガキの貝殻形成に関わるタンパク質として2種類のクモ糸様タンパク質遺伝子(粘着糸タンパク質と牽引糸タンパク質)を特定した。今年度は、これら2種類のタンパク質遺伝子に注目し、各種生物における保存性について進化的な観点から検討した。 各種生物におけるクモ糸様タンパク質遺伝子の分布は、サザンプロッティング法を用いて調べた。ゲノム塩基配列が既知の生物については、データベースを検索することにより相同遺伝子の存在を調べた。また、マガキの近縁種であるイワガキから相同遺伝子をクローニングし、マガキ遺伝子との比較を行った。 エダミドリイシ(刺胞動物)、イワフジツボ、ジョロウグモ(節足動物)、ラッパウニ(棘皮動物)、及び各種の軟体動物のゲノムに対するサザンプロッティング分析の結果、粘着糸遺伝子についてはイワガキにのみシグナルが検出された。牽引糸遺伝子についてはイワガキ、ケガキ、アマクサアメフラシ、イワフジツボ、ジョロウグモ、ラッパウニ、エダミドリイシにおいてシグナルが検出された。また、線虫、ショウジョウバエ、ハマダラカ、カタユウレイボヤ、ヒトのゲノムデータベース中に相同遺伝子は認められなかった。
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Research Products
(1 results)