2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規Caged化合物を用いる光分解性ビオチン標識リンカーの開発
Project/Area Number |
18390009
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
青木 伸 Tokyo University of Science, 薬学部・教授, 教授 (00222472)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 正典 東京理科大学, 薬学部, 助教 (80453835)
景山 義之 東京理科大学, 薬学部, ポストドクトラル研究員 (90447326)
|
Keywords | ビオチン / アビジン / 光分解 / ドーパミン / 抗体 / ELISA |
Research Abstract |
(+)-ビオチン(Btn)は、アビジン(Avn)は非常に安定な複合体を生成する。その解離定数Kdは1fMであり、通常の抗原-抗体複合体の100万倍も強く、実質上不可逆である。本研究は、申請者らが発したCaged化合物を利用することにより、光分解性Btn標識試薬を開発する。中性pH、常温という温和条件下、光照射によってリガンド-レセプター複合体をintactな状態で回収し、特異的レセプターの〓定、構造解析を行うための全く新しいBtn-Avnシステムを提供することを目的とする。 平成19年度は、脳内神経伝達分子であるドーパミンを光分解性リンカーを介してビオチンに結合した化合物(Biotin-Dopamine-HQ)の合成を行った。Biotin-Dopamine-HQと抗ドーパミン抗体(IgG)、および二次抗体(抗IgG抗体)を用いてELISAを行い、Avn、Biotin-Dopamine-HQ、IgG、抗IgG抗体の四者の複合体が生成することを確認した。さらにAvn、Biotin-Dopamine-HQ、IgGの三元複合体に光を照射し、リンカーが分解できることを明らかにした。現在、光分解後のDopamine-IgGの、Westernblottingなどによる検出を検討中である。
|
Research Products
(23 results)