2008 Fiscal Year Annual Research Report
生命科学・医学の発展に対応した社会規範形成-生命倫理基本法の構築
Project/Area Number |
18390159
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
位田 隆一 Kyoto University, 大学院・公共政策連携研究部, 教授 (40127543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 克則 早稲田大学, 法務研究科, 教授 (80233641)
木南 敦 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30144314)
服部 高宏 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00218504)
ベッカー カール 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (60243078)
藤田 潤 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50173430)
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Keywords | 生命倫理 / ゲノム科学 / 再生医療 / バイオバンク / 生殖補助医療 / 研究倫理 / 生命倫理基本法 / ヒト試料 |
Research Abstract |
1)研究体制: 最終年度にあたり、具体的な生命倫理基本法の枠組みを検討することを目標とした。 2) 研究方法と内容: 本年度は、前2年間で明確になった個別分野の規範形成への方向を踏まえて、理論的及び実際的検討を仕上げに導きつつ、新しい規範の提言を試みた。 (1)ここまでの研究で、提言の枠組みを絞って、特に生命科学・医学の研究倫理を中心に据えることとし、可能な範囲において臨床へも広げることが了解された。生命倫理基本法の枠組みのうちの柱として特に認識されたのは、生命倫理(研究倫理)の一般原則群のほか、ヒトゲノム・遺伝子解析、再生医療研究、ヒト胚研究、研究倫理審査体制等である。これらを中心として検討を加えた。 (2)前2年と同様に、海外との協力や研究成果の発表に努めた。とりわけ、外国の研究者を招いて国際ワークショップを開き、生命倫理基本法枠組試案を共同で検討する機会をもつとともに、国際基準及びアジア的価値観とすり合わせた。 3)成果の公表と社会への貢献: (1)研究成果は,単行本や関連学会誌ほかの雑誌に論文を公刊したほか、国際生命倫理学会、日本生命倫理学会、日本人類遺伝学会その他の学会発表や、シンポジウム、招請講演等で発表した。 (2)ホームページの構築が遅れていたが、最終年度早々に開設し、研究成果を公開した。また作成した基本法案について国際ワークショップを開き、社会での議論を惹起することに努めた。
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Research Products
(44 results)