2006 Fiscal Year Annual Research Report
介護予防にむけた社会疫学研究-健康寿命をエンドポイントとする大規模コホート研究
Project/Area Number |
18390200
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
近藤 克則 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20298558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 清子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (40340278)
末盛 慶 日本福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (70387744)
竹田 徳則 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (60363769)
村田 千代栄 浜松医科大学, 医学部, 助手 (40402250)
中出 美代 愛知学泉短期大学, 食物栄養学科, 講師 (80352855)
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Keywords | 介護予防 / コホート研究 / 社会経済的因子 / 心理的因子 / 社会疫学 |
Research Abstract |
2006年度は,主に4つの面で研究を推進した. 1.2000年がベースラインのA町コホート研究 2000年にA町で行った一般高齢者調査をベースラインデータとするコホート(2340人)を対象に,認知症の発症(予防)をエンドポイントとした縦断分析を行い発表した.その結果,歩行や健診受診などより,心理・社会的因子の方が,認知症発症(予防)のオッズ比が大きいことが判明した. 2.3.3万人の大規模調査のベースラインデ-タの横断分析 2003年に15自治体で実施した一般高齢者調査の3.3万人のデータを横断分析し,「検証『健康格差社会』-介護予防に向けた社会疫学的大規模調査」(医学書院,2007)を出版した.検討した多くの心理・社会的因子において,健康格差があることが明らかとなった.その知見に基づき,介護予防政策への示唆を論じた. 3.約3万人の大規模コホート追跡調査 上記2の調査に参加した自治体に対し調査結果の報告会を開催するとともに,2006年度調査への協力を求めた.協力を得られた10自治体を対象に,追跡調査を実施した.また,2003年度以降の要介護認定データの提供を受けた.現在,これらのデータの整理中である. 4.文献研究 社会経済的因子の影響を踏まえた介護予防政策の手がかりについて,海外の文献を中心にレビューを進めた.その成果は「保健師ジャーナル」誌(医学書院)において現在連載中である. なお,年度当初に計画していた日韓比較研究については,別の研究費(COEプログラム)が得られることになったため,そちらで実施した.
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Research Products
(7 results)