2006 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能高感度動物PET装置の開発と分子イメージングへの応用
Project/Area Number |
18390338
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
山本 誠一 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00290768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 博幸 筑波大学, 情報工学部, 助教授 (60221933)
千田 道雄 先端医療センター研究所, 副所長 (00216558)
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Keywords | ポジトロン / PET / 放射線検出器 / 核医学 |
Research Abstract |
高分解能高感度動物PET装置用"シンチレータ積層・波形解析方式"による検出器ブロックの最適化設計を行った。実験とシミュレーションを組み合わせることにより深さ方向の弁別(DOI)層数を最大にするためのCe濃度の組み合わせを見出した。その結果、GSOで1.5mol%、0.5mol%の上部と下部、0.25mol%のものを組み合わせることで、3層から4層の深さ方向のデータを得ることが可能であることが明らかになった。また多層のGSO検出器ブロックの製作方法を検討し、ピクセルから作成する方法が全体として優れた性能であることを明らかにした。 検出器ブロックの開発と並行して検出器の性能評価のためのフロントエンド回路の設計製作を行った。フロントエンドは位置演算のための重み付け加算を高速のアナログ演算回路で行い、アナログ演算回路の出力を連続的にA-D変換器することにより位置演算を行う。波形解析は複数の積分時間の比を計算する方法を用いる。3層から4層の波形解析に関して、部分積分時間120ns、全積分時間320nsを用いることで各シンチレータを弁別できることを明らかにした。 以上の結果より"シンチレータ積層・波形解析方式"を用いることにより、3層から4層のDOI検出が可能な高分解能PET装置の開発に目処を付けることができた。
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