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2006 Fiscal Year Annual Research Report

CD47-SIRPα認識機構の制御による異種移植の自然および獲得免疫応答の克服

Research Project

Project/Area Number 18390348
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

大段 秀樹  広島大学, 病院, 助手 (10363061)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石山 宏平  広島大学, 病院・医員 (50437589)
Keywords異種移植 / マクロファージ / 自己認識機構
Research Abstract

異種臓器および細胞が長期間生着しない理由のひとつに、マクロファージの細胞傷害性が関与することが指摘されているが、詳細な機序は未だ解明されていない。最近我々は、ヒトマクロファージがGalα1,3Gal(Gal)抗原を除去したブタ細胞に対しても、抗体補体非依存性の細胞傷害性を示すことを解明した。この結果は、Galノックアウトブタを使用した異種移植でもマクロファージ性拒絶反応は回避し得ないことを意味する。マクロファージの自己寛容機構として、赤脾髄マクロファージの阻害受容体シグナル制御蛋白α(SIRPα)が赤血球上のCD47(インテグリン関連蛋白質)を認識し非特異的活性化を抑制することが知られている。本研究では、ブタ細胞とヒトマクロファージ間ではCD47-SIRPαによるシグナル伝達が作動せず、マクロファージの非特異的傷害活性が抑制されない可能性について検討した。
pKS336 vectorを用いてブタリンパ芽球株にヒトCD47遺伝子を導入し、ヒトマクロファージによる貧食試験を行なった。ヒトマクロファージは抗体補体非依存性にブタリンパ芽球細胞を貧食したが、ヒトCD47遺伝子導入ブタリンパ芽球細胞は、ヒトマクロファージによる貧食に抵抗性を示した。また、可溶性ヒトCD47-Fc融合蛋白の存在下では、ヒトマクロファージのブタリンパ芽球細胞に対する貧食能は抑制されたが、ヒトCD47遺伝子導入による貧食抑制効果の方が顕著であった。また、ヒトCD47分子を豊富に発現したヒト赤血球と接触した培養条件下でも、ヒトマクロファージのブタリンパ芽球細胞に対する貧食応答は影響されなかった。以上より、ブタ細胞に対するマクロファージ性拒絶機構を回避するには、当該ブタ細胞上へのヒトCD47分子の発現が必要であることが解明された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Role for CD47-SIRP signaling in xenograft rejection by macrophages2007

    • Author(s)
      Ide Kentaro, et al.
    • Journal Title

      PNAS(On-line Early Edition,published March 12,2007) (In press)

  • [Journal Article] Characterization of anti-Gal antibody-producing cells of baboons and humans2006

    • Author(s)
      Xu Yuanxin, et al.
    • Journal Title

      Transplantation 81・6

      Pages: 940-948

  • [Journal Article] Liver sinusoidal endothwlial cells that endocytose allogeneic cells suppress T cells with indirect allospecificity2006

    • Author(s)
      Tokita Daisuke, et al.
    • Journal Title

      The Journal of Immunology 177・6

      Pages: 3615-3624

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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