2006 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌におけるerbBファミリー遺伝子変異と関連因子発現に関する研究
Project/Area Number |
18390381
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (00336695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 義敬 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40156831)
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40315883)
小林 昌玄 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (90363928)
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Keywords | EGFR / erbB2 / 分子標的 / ゲフィチニブ / 肺癌 |
Research Abstract |
肺癌におけるチロシンキナーゼ群の変異解析をすすめ、Braf変異、PIK3CAの変異及び、EGFR variant IIIの変異を同定して、報告した。肺癌におけるBraf変異は比較的まれであり、検索した129例中1例でのみ変異を認めた(非喫煙者、腺癌で、V599E変異)。肺癌におけるEGFRvIII変異は252例中8例で認め、扁平上皮癌(7例)、喫煙者(8例)に多く認めた。この変異は当初、Dana Farber Cancer Instituteとの共同研究により、variant IIIの変異の同定を行い、機能解析および薬剤感受性試験を行った。肺癌におけるEGFR遺伝子変異については、病理学的に詳細な検討を行った。腺扁平上皮癌においてもEGFR遺伝子変異を認め、女性や、非喫煙者に、多く認めることがわかった。末梢小型肺腺癌においては比較的高率にEGFR遺伝子変異を認め、肺胞置換型増殖を認める腺癌に高率にEGFR変異を認めることがわかった。肺癌における既知のチロシンキナーゼ遺伝子の変異をDana Farber Cancer Instituteとの共同研究により、High-thoughputに同定し、Nature Genetics誌に報告した。
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