2008 Fiscal Year Annual Research Report
重度認知症高齢者の感情反応と行動を手がかりにした基本的生活支援技術の開発
Project/Area Number |
18390604
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
臼井 キミカ Osaka City University, 大学院・看護学研究科, 教授 (10281271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上西 洋子 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (30310741)
辻下 守弘 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80280197)
佐瀬 美恵子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (10305667)
白井 みどり 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (30275151)
佐々木 八千代 園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (10382243)
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Keywords | 看護学 / 認知症高齢者 / 感情反応 / 行動 / 生活支援技術 / 研修プログラム / 回想法 / グループホーム |
Research Abstract |
1.国内外の関係者との情報交換・文献検討 フィンランド共和国(ロヴァニエミ市、ヴァンマラ市)、オーストラリア(メルボルン市)の重度認知症高齢者ケア病棟やナーシングホームの看護職等から最新の情報収集と意見交換・現地視察を実施し、国内外の文献検索結果を合わせて、わが国における課題を明らかにした。 2.重度認知症高齢者に対するケア内容の追加面接調査 面接した対象者は22人であり、その職種は看護職11人、介護職9人、家族介護者2人であり、所属機関は病院(医療療養病床)、グループホーム、特別養護老人ホーム等の9機関であり、質的分析結果から重度認知症高齢者の基本的生活支援技術の構成要素とその内容を明らかにした。 3.重度認知症高齢者ケア研修プログラムの有効性の検討 1)認知症高齢者のQOLの向上を目的とした回想法の企画・実施 グループホーム入居中の認知症高齢者9人(認知高齢者症の日常生活自立度M3入を含む)を対象に、毎週1回、8回(2カ月間)のセッションの回想法を実施し、実施時のビデオテープ分析評価と、職員への面接調査結果を研修プログラムに反映させた。 2)アクティビティケアの有効性分析 健常高齢者10人を対象にアクティビティケア(6カ月間の手織りプログラム)参加前後の認知機能検査、非侵襲評価法(光トポグラフィー、P300)による評価を行い、その結果を研修プログラムに反映させた。 3)研修の実施と成果の評価:以上の成果から研修プログラムを作成し、地域の介護保険事業所職員、病院看護師それぞれ50名ずつを対象に研修を実施し、成果を評価した。 4.3年間の研究成果を報告書(一部は映像媒体)としてまとめた。
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Research Products
(4 results)