2006 Fiscal Year Annual Research Report
日中戦争下の中国東北農民と日本人「開拓団」との関係史、および残留帰国者の研究
Project/Area Number |
18401018
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Research Institution | History Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
寺林 伸明 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (80172104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白木澤 旭児 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (10206287)
三浦 泰之 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (50300843)
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Keywords | 日中戦争 / 中国東北農民 / 日本人「開拓団」 / 残留帰国者 / 戦後開拓 |
Research Abstract |
本海外学術調査を進めるにあたり、代表者寺林、分担者白木澤にくわえ、分担者三浦と、協力者として山形大学人文学部講師の劉含発、北海道大学大学院経済学研究科の湯山英子、同文学研究科の胡慧君ら4名に参加をもとめた。第1回の調査会議で、本研究の目的、計画概要を協議し、当年度の中国調査、国内調査の方針を決定した(8月16日北海道開拓記念館)。あわせて、北大図書館と同館付属・北方資料室の関係資料調査をおこなった(8月17日)。 10月30日〜11月6日の中国調査において、吉林省社会科学院の孫継武、孫継英、鄭敏、偽満皇宮博物院の李茂傑の4氏、黒竜江省社会科学院の辛培林氏、哈爾浜工業大学外国語学院日本語学部の卞紅氏に面会し、次年度からの中国調査の協力と日本への訪問をもとめ、了承された。あわせて、長春市の吉林省梢案館、偽満皇宮博物院・東北淪陥史陳列館、哈爾浜市の哈爾浜工業大学・人文与社会科学学院、哈爾浜市図書館、黒竜江省図書館の各機関を訪問し、調査の協力をもとめるとともに、関係資料の所蔵状況を調査した。 第2回の調査会議で、中国調査の報告と、年度内の国内調査について打ち合わせた(11月14日北海道開拓記念館)。1月12〜14日、山形県の研究状況と北海道への再移住情報の調査のため、山形市を訪問し、地元の「開拓団」引揚者・研究者と研究会を開催、あわせて山形大学図書館所蔵の関係資料調査をおこなった。3月16〜18日、長野県と下伊那郡の研究状況と北海道への再移住情報の調査のため、飯田市を訪問し、飯田市歴史研究所、飯田市美術博物館、飯田市中央図書館の所蔵資料について調査した。また、北海道在住の「開拓団」引揚者について、2月27、28日新ひだか町、3月13、14日帯広市において、取材調査をおこなった。
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