2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸社会における主婦化の比較研究:近代化とグローバル化によるジェンダーの変容
Project/Area Number |
18402009
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
落合 恵美子 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (90194571)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
姫岡 とし子 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80206581)
押川 文子 京都大学, 地球研究総合情報センター, 教授 (30280605)
藤田 道代 大手前大学, 社会学部, 教授 (00219023)
上野 加代子 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50213377)
|
Keywords | アジア / ジェンダー / 家族 / グローバル化 / 近代化 / 主婦 / 家事使用人 / 国際結婚 |
Research Abstract |
1国内研究会:進行中の研究の中間成果の共有と次のステップの相談のため、研究会や研究打合せ会を実施した。関連研究を実施している研究者の招聘も行った。 2資料収集:歴史班の資料として戦前期に上海で発行された女性雑誌「良友」の復刻版を購入した。 3フィールド調査 (1)現代の「主婦化」に関する基礎的調査:家事、育児、高齢者サポートの担い手とサポートシステム、および家族意識について、インタビュー調査を実施。調査対象地域はインドネシア(ジャカルタおよびバリ)でおこなった。 (2)現代の「主婦化」に関する発展的調査 (A)「主婦化」に関するインタビュー調査:先行プロジェクトで、各地域において観察された萌芽的な「主婦化」についてさらに追究するために、インテンシブ・インタビューを実施。本年度は台湾およびハルビン調査を実施した。 (B)女性の国際移動と「再生産のグローバル化」に関するインタビュー調査:外国人家事使用人(メイド)の雇用の一般化、外国人女性との国際結婚など「国際移動の女性化」「再生産のグローバル化」と呼ばれる現象は、今後のジェンダー分業の変容を見通すために重要な要因である。本年度は、昨年度に引き続き、タイにおけるミャンマーからの労働者の調査を実施。また、日本国内における外国人妻のインタビュー調査を実施し、その出身地である中国でも現地調査を行なった。 成果発表:研究成果の英語での刊行を計画しているので、論文の英訳などの作業を進めた。また国際学会や国際セミナーでの報告をした。
|
Research Products
(9 results)