2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸社会における主婦化の比較研究:近代化とグローバル化によるジェンダーの変容
Project/Area Number |
18402009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
落合 恵美子 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (90194571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
押川 文子 京都大学, 地球研究総合情報センター, 教授 (30280605)
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Keywords | アジア / ジェンダー / 家族 / グローバル化 / 近代化 |
Research Abstract |
本年度は、いくつかの現地調査の実施と、研究のとりまとめ、研究資料の翻訳、および成果発表のための論文翻訳を行った。第1の現地調査としては、落合がベトナム社会開発研究所の調査に同行して日本滞在経験のある元研修生のインタビュー調査を行った。名古屋周辺や北陸においてバイクの部品製造、ゴミの分別、水産物加工、クリーニングなどの仕事に従事していた男女であり、途中から不法就労になる理由が合理的に語られた。落合はまたドーハで開かれた「アラブ家族研究会議」に東アジアからの対照例を報告するために参加した。またドーハで働く外国人労働者のインタビュー調査を実施した。次に山根真理と押川文子がソウルとテグにおける高齢女性のライフヒストリー調査を実施した。構造化インタビューの方法により、アジアのいくつかの地域での女性のライフヒストリーの変容が比較可能な形で整理される予定である。伊藤信明は飯田市における(出張書類に用務は何と書いてありますか?)上野加代子は香港にて出稼ぎ家事労働者のインタビュー調査を実施した。上野の調査はシンガポールのNGOとの共同であり、上野がこれまで続けてきたシンガポールと香港との比較を主眼としたものである。阿部、四方、田宮は福祉社会学研究の専門家であり、第2の研究とりまとめのための研究会に参加していただくために招へいした。第3の研究資料の翻訳は、中国の資料であり、段東海に日本語訳を依頼した。
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Research Products
(10 results)