2006 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける地球資源ポテンシャル評価と統合解析システムの構築
Project/Area Number |
18404020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
渡邊 公一郎 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (10182916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 亮 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (90223304)
横山 拓 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (20136419)
本村 慶信 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (20037237)
セティジャジ ルーカス ドニィ 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (50432852)
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Keywords | インドネシア / ジャワ島 / 地球資源データモデル / 銅鉱徴地 / 地熱地域 / ジョグジャカルタ盆地 / ディエン / 2006年5月27日地震 |
Research Abstract |
研究計画の主要なテーマはインドネシアのジャワ島をモデル地区とし、特に金資源データ集積、金鉱床地域の小規模マイニングによる水銀汚染調査など種々の地球資源データ、環境地質データの集積と地球資源データモデル・データベースの構築を実施した。期間中に他の研究予算も含め渡邊が5回、今井が3回、本村が1回、セティジャジが3回、ジャワ島における下記のようなフィールド調査を行った。 また、研究室の学生を、延べ6名現地に派遣した。また、各研究サブテーマについて化学分析などの室内実験を実施した。 (1)インドネシア・東ジャワ金・銅鉱徴地の資源調査:アクセスが容易なジャワ島東部のカシハン地域などの熱水鉱床について現地フィールド調査や試料採取を行い、また室内においてX線回折分析、蛍光X線分析、原子吸光分析、ICP分析、顕微赤外分析、流体包有物均質化温度測定などの諸分析を行い、鉱床成因を検討するとともに資源情報の集積を行った。 (2)インドネシア・中央ジャワ、地熱地域の地化学徴候調査:比較的アクセスが容易なジャワ島中央部のディエンなどの地熱地域について現地調査や試料採取を行い、また室内においてX線回折分析、酸素・水素同位体比分析を行い、変質帯の広がり、水理系などを含む地熱系の評価を行った。 (3)インドネシア・東ジャワの金鉱床母岩中の金濃度の超微量分析:金鉱床の成因を探る研究の一環として、東ジャワの鉱床母岩中の金濃度分布を調べた。金の分析には九州大学分析センターの誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)などを使用した。分析の前処理法として、マイクロウエーブ分解装置を用いた方法を用いた。 (4)インドネシア・ジョグジャカルタ盆地周辺の地質構造調査:2006年5月27日にジョグジャカルタ地域にて発生した地震は6000名近い死者をもたらし、大きな被害を与えた。この地域の地球科学情報収集を目的とし、予定外ではあったが、現地調査を実施した。震源地の推定、活断層調査、災害マップの基礎となる地質情報の収集を行った。
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Research Products
(6 results)