2007 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアのエビ養殖による抗生物質汚染と富栄養化の実態の解明及び保全対策
Project/Area Number |
18405001
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
宗景 志浩 Kochi University, 農学部, 教授 (50036745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由徳 高知大学, 農学部, 教授 (00093956)
吉田 徹志 高知大学, 農学部, 教授 (10145112)
宮崎 彰 高知大学, 農学部, 准教授 (00304668)
加藤 伸一郎 高知大学, 総合研究センター, 講師 (40423462)
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Keywords | 抗生物質 / 水質調査 / 富栄養化 / エビ養殖 / 富栄養化 / 保全対策 / 国際研究者交流(派遣):Vietnam / 国際研究者交流(招聘):Vietnam |
Research Abstract |
1)一昨年9月より毎月ハノイ南部のNam Dinh、Thai Binh県で試料採取し、抗生物質及びその他化学物質の含有成分について調べている。海水中の抗生物質は、6年前と比較して減少していた。汚染で3年位前からエビの養殖がすでに不能で、養殖していないためである。また、Thai Binh県の池では、エビの養殖は池を作って2年目には不能になった。これらのエビ池ではAs、Ba、Sb、Srなどが許容量を超していた。長年汚染のひどい紅川河口にあるための影響であろう。2)エビ養殖池や内湾養殖場の富栄養化防止技術の開発を目指して、シリカセラミックによるリンの吸着除去実験を行っている。一部のシリカセラミックはリンを吸着し除去し、ORPを挙げる効果がある。3)シリカセラミックを吸着材としてAs、Cd、Pb、Hgの等温吸着曲線を求めた。これらは、吸着効率とコスト、環境への二次汚染防止の面から実用化の可能性が高い。4)ヴェトナム南部のCan Dioデルタ地区のエビ養殖地でサンプリングを行った。エビ池に多量に残留しているサルファ系抗生物質の分布量を解析している。5)紫外線および光触媒用いた抗生物質分解法に関する実験を行った結果、海水中の抗生物質にはきわめて効果のあることが分かった。しかし、底泥とは強固に吸着しているため直接分解できない。6)エビ池から採取した微生物群からサルファ系抗生物質に対する耐性、分解能を有する有用菌についても遺伝子レベルで解析中である。7)シリカセラミックスの構造・成分をSEM-EDS、BET装置を使って解析した、セラミック成分分析から吸着機構を調べている。
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Research Products
(4 results)