2006 Fiscal Year Annual Research Report
ニュージーランドに侵入したフタモンアシナガバチの遺伝的多様性の評価
Project/Area Number |
18405011
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
土田 浩治 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (00252122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 純一 茨城大学, 理学部, 教授 (00192576)
工藤 起来 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (70444180)
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Keywords | フタモンアシナガバチ / 遺伝的多様性 / 早期羽化オス / 侵入害虫 / ボトルネック / ニュージーランド / 生物多様性 |
Research Abstract |
ニュージーランドに侵入したフタモンアシナガバチの遺伝的多様性を評価するために、現地調査を行い、サンプルを回収した。現地調査は1月5日〜1月21日、2月27日〜3月13日の2回行った。一回目の調査では、オークランドより北に位置するノースランドを中心に調査した。調査では、女王数、ワーカー数、セル数、早期羽化オスの存在について調査を行った。調査では206コロニーからブルードを回収し、アルコール漬けにして日本に持ち帰った。調査の結果、全てのコロニーが単女王のコロニーであり、早期羽化オスの出現頻度は曰本と同等か、若干高いものと推定された。二回目の調査ではウエリントンからオークランドまでの間で調査を行った。この時期は、日本では次世代の繁殖虫の羽化時期に相当する。この調査では、巣上の個体をできるだけ回収し、ワーカー産卵の頻度を推定するためのサンプルにすることを目的とした。合計70コロニーを回収し、アルコール漬けにして日本に持ち帰った。巣の大きさには地理的な変異が存在したが、気温の影響が大きいものと考えられた。また、コロニーサイズが日本のものと遜色ないものが数多く存在し、現地での生産力の高さが伺われた。昆虫相が日本に比較して貧弱な現地において、どのような生物が本種の繁栄を支えているかという疑問点が残った。できるだけ早急に遣伝的変異性を調査し、次回の現地調査に備える予定である。
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Research Products
(1 results)