2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国内陸部の乾燥草原の砂漠化におよぼす放牧家畜の影響と荒廃草原の修復技術の確立
Project/Area Number |
18405032
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
本江 昭夫 Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 畜産学部, 教授 (30091549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 昌弘 国立大学法人帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (30396337)
稲村 哲也 愛知県立大学, 文学部, 教授 (00203208)
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Keywords | 内モンゴル自治区 / 自然草地 / 砂漠化 / イネ科植物 / 過放牧 / 引張り強度 / せん断強度 / 曲げ強度 |
Research Abstract |
研究代表者の本江は、平成20年6月28日〜7月5日の間、中国内モンゴル自治区のフフホトに滞在した。6月29〜30日は国際会議において開催されていた、国際草地学会に参加して、"Sheep recognize chewing easiness of grass leaves prior to prehension through sensing bending strength"という演題でポスター発表を行った。次いで、7月1〜4日にフフホトから20キロ南にある和林格弥の自然草地の植生を調査し、同時に放牧家畜の管理状況も調査して、草原の砂漠化におよぼす要因の解析を行った。また、Stipa(ハネガヤ)属などのイネ科植物15種について葉身のサンプルを採取し、葉身の乾物重、引張り強度、せん断強度、曲げ強度を測定して、家畜の採食と植物の生体力学的特性との関連性について検討した。生体力学的特性の測定のために、使用する機材を日本から持参した。このような内モンゴルの乾燥草原に生育しているイネ科植物の葉身について生体力学的特性を調査した研究例はこれまで発表されておらず、今回の調査で初めて明らかになった研究成果である。 研究分担者の平田は、平成20年6月29日〜7月4日、中国内モンゴル自治区の科弥泌区に滞在して、草原の植生の状況、牧畜民の移動パターン、定住化の状況、および、畜産物利用、特に乳製品の加工と利用について調査した。 また、本江と研究分担者の稲村は、平成20年8月11〜17日に、中国四川省のチベット高原に滞在し、乾燥地帯における自然草地の植生を調査した。同時に、放牧家畜の管理状況も調査して、草原の砂漠化におよぼす放牧強度の影響について解析を行った。
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Research Products
(4 results)