2007 Fiscal Year Annual Research Report
閾下情報提示を用いた洞察における潜在的情報処理過程の解明
Project/Area Number |
18500204
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
鈴木 宏昭 Aoyama Gakuin University, 文学部, 教授 (50192620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薬師神 玲子 青山学院大学, 文学部, 准教授 (30302441)
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Keywords | 洞察 / 問題解決 / 潜在学習 / 閾下知覚 |
Research Abstract |
人は意識的に把握できる情報以外の情報を積極的に活用して認知活動を行っている。しかしながらこの知見は主に知覚レベルの実験から得られたものであり、問題解決における潜在的情報の利用についての知見は少ない。本研究では、問題解決などの高次認知における無意識的な情報の利用についての検討を行った。 そこで本年度は、サブリミナル画像を視野のどの部分提示するかをコントロールした実験を行った。中心視野に収まる範囲、それを越える範囲、の2条件でサブリミナル画像を提示した。しかしながら双方の群ともに問題解決の促進は見られなかった。またサブリミナル画像の提示が被験者の意識しない眼球運動に現れる可能性を検討するために、事前にサブリミナル画像を提示したグループとそうでないグループが評価課題を遂行する際の眼球運動を分析した。しかしながら両グループの間に有意な差を検出することはできなかった。 洞察問題とは異なる認知活動における潜在的な情報の利用を検討するために、ジェスチャーを用いた問題解決の分析も行った。その結果、問題解決者は問題解決の初期と後期に半ば無意識的にジェスチャーのタイプを変化させ、有用な情報を生み出していることがわかった。さらにスキル学習に無意識的な行為の変化を分析した。その結果、半ば自動的に生じる行為の熟達において、環境のセッティングの変化が重要な役割を果たすことが明らかにされた。
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Research Products
(5 results)