2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然発症糖尿病ラット(WBN/Kob)の糖尿病網膜症に関する研究
Project/Area Number |
18500335
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
松浦 哲郎 Setsunan University, 薬学部, 講師 (20268494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良間 功 摂南大学, 薬学部, 教授 (80268490)
尾崎 清和 摂南大学, 薬学部, 講師 (40268496)
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Keywords | ラット / 糖尿病 / 綱膜症 / 形態計測 |
Research Abstract |
網膜内血管のコンカナバリンAを用いた血管内皮の3次元的解析と白血球接着およびトリプシン消化網膜血管および免疫組織を用いた内皮細胞および周皮細胞数の解析 方法:1年齢以降のWBN/Kobラットを麻酔した後、コンカナバリンAを尾静脈から静脈内投与し、網膜を3時間固定後、スライド上で伸展し、蛍光実体鏡下で血管内皮の走行状態、口径を注意深く観察した。また片眼の網膜を低濃度トリプシンで消化し、網膜内毛細血管の伸展標本を作製し、光学顕微鏡下で観察した。 結果:糖尿病を発症した雄のWBN/Kobラットでは非糖尿病の雌WBN/Kobラットに比較し、明らかに高い白血球の網膜内血管への接着が認められた。またトリプシン消化伸展標本では、周皮細胞のゴースト化に雌雄の差は認められなかったが、雄の微小血管瘤数は雌よりも有意に高かった1また、糖尿病が進行するとともに、雄の網膜内の細小血管(IRMA)は明らかに蛇行・変形し、その異常血管数は有意に上昇していた。まとめ:雄WBN/Kobラットでは糖尿病の長期化により、明らかに網膜内の毛細血管の変化を主とする形態変化が生じていることが明らかになるとともに、白血球接着がこの変化に関与している可能性が明らかになった。
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