2007 Fiscal Year Annual Research Report
イベント開発とメディア活用によるスポーツ振興キャンペーンの効果に関する縦断的研究
Project/Area Number |
18500484
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長ヶ原 誠 Kobe University, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00227349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石澤 伸弘 北翔大学, 生涯学習システム学部, 准教授 (60368553)
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Keywords | アクションリサーチ / イベント開発 / マスメディア / 評価分析 / 縦断的研究 / マスターズスポーツ |
Research Abstract |
本年度は、イベント開発とマスメディア活用を主とするスポーツ振興キャンペーンのアクションリサーチの実践段階であった。熟年層をターゲットとしたスポーツイベント実践と、中高齢者のスポーツイメージを高めるマスメディア活用のあり方を検討するために、全国の元高校球児が高校同窓会チームを結成し、各地のOB地方大会を通して、再び甲子園球場を目指す「マスターズ甲子園」事業を実践する中で、効果的なイベント開発とマスメディア活用に関する見識を得るための予備データの収集と第1段階分析を行った。具体的には、イベント参加者、スタッフ・ボランティアを対象としたイベントの事前・事後のメッセージデータ、「楽しさ」を中心とした数量尺度とインタビューデータ、ホームページアクセスやメデイア露出に関する数量データを得ながら、本アクションリサーチに関する中間評価分析を実施した。 主な分析結果としては、全国の主要なプリント・マスメディアへのリリース数、326社に対して掲載率は平均して13%前後であり、その要因としてはその報道地域における地方大会の盛況度、リリース内容の具体性が挙げられ、また中高年者の野球競技というトピックのユニーク性がメディアと視聴者の関心を引きつけている傾向が明らかとなった。大会ホームページの過去1年間の総アクセス数は、17万3361となり、1年を通じたモニターではメディアの全国報道レベルに反応している傾向が示された。参加者に関する調査やインタビュー分析では、高校時代に甲子園に出場できなかった参加者の方が、参加経験のある者に比べ、全体的な楽しさ得点も高く、達成感や家族へのコミュニケーションの高まり等の項目でイベント参加による便益効果が顕著に確認された。来年度は本イベントとメディア活用によって行われたキャンペーンの社会的・地域的効果をさらに検証していく。
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Research Products
(2 results)