2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya College |
Principal Investigator |
寺田 恭子 名古屋短期大学, 教授 (20236996)
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Keywords | 青年 / 重度障害者 / 生涯スポーツ / ツインバスケットボール / 車いすダンス |
Research Abstract |
本研究の主たる課題は、重度障害者が継続してスポーツ活動に参加できるために必要な、地域密着型のスポーツ活動のあり方を探ることにある。本年度は、本研究課題の具体的内容として掲げた3つのうち特に養護学校を卒業した障害者に対して、現在のスポーツおよび身体活動への要望を聞き取ったものをまとめた。この聞き取り調査は数人に行なった。調査によると、養護学校の体育等の時間で行なったスポーツや運動を、卒後もそのまま継続できる環境は極めて少ない。しかし養護学校時代に学外でスポーツ活動を行なっていたものは、それを卒後も継続する人が多いことから、養護学校へのスポーツに関する情報提供の必要性、また養護学校教員が卒後のスポーツ活動への参加も念頭に置き、特に高等学校においては継続できるスポーツ種目の導入などが挙げられた。 また、名古屋市障害者スポーツセンターで活動を行なっているツインバスケットボール、車いすテニスおよび車いすダンスの活動内容を調査し、それらの活動により重度の障害者が参加できるために必要な変革があるのかどうかを探った。ツインバスケットボールでは、2004年度から2006年度に入会したメンバーは3名、呼びかけに関しては、病院を中心とし、主に事故で障害をもった方へのアプローチしかされていないことがわかった。また、若手の参加者が少ない原因として、優先順位の低さ(社会付復帰>学業・仕事>スポーツ)なども挙げられた。車いすテニスからは、用具の改善や工夫がされれば今よりも楽しめる人が増えるという意見が挙がった。車いすダンスでは、活動内容をもっと養護学校にもアピールし、活動があることの情報提供と、アクセスの良い場所での活動の必要性などが挙げられた。2007年度はこれらの予備調査をもとに、研究を進めて行く予定である。
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Research Products
(2 results)