2006 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームに対する効果的な運動療法支援法の開発
Project/Area Number |
18500544
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塩谷 英之 神戸大学, 医学部, 助教授 (00294231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 郁子 神戸大学, 医学部, 助教授 (80209957)
北野 貴美子 神戸大学, 医学部, 助手 (30304116)
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Keywords | メタボリックシンドローム / 身体活動量 |
Research Abstract |
メタボリックシンドローム患者の食事ならびに生活活動量に関する基礎調査を行った。 (対象)兵庫県下の医院に通院中のメタボリックシンドローム患者381例(男性:247例、女性134例)を対象とした。 (方法)簡易食物摂取状況調査票を用いて、摂取エネルギー量、たんぱく質、糖質、脂質摂取量を算出した。 身体活動量についてはIPAQ日本語版(short version)を用いて一日当たりの消費エネルギー量を算出した。 (結果)総摂取エネルギー量は男性143.5±375.0Kcal、女性1503.3±348.2Kcalと良好な摂取量であった。 総摂取エネルギー量に対する脂肪エネルギー比率は男性24.29±6.32%、女性23.97±6.63%といずれも25%未満であり良好な結果が得られた。次に身体活動量に関しては男性の消費カロリーは377.54±675.0Kca1、女性331.92±531.0Kca1と男性、女性の双方で300Kcalを上回っているものの、標準偏差が極めて大ぎかった。そこで身体活動量における詳細な検討を行うと、男性では247例中171例(69%)において消費カロリーが300Kcal以下となり、98名(40%)は消費カロリーが100kcal以下の極端な運動不足群となった。女性でも同様の傾向が見られ、134例中87例(65%)において消費カロリーが300Kcal以下となり、61名(46%)は消費カロリーが100kcal以下の極端な運動不足群となった。 (結論)以上の結果よりメタボリックシンドローム患者の食生活は比較的良好な結果を示したものの、身体活動量においては個人によって差が大きく、極端に身体活動量の低い患者が多く見られた。 従ってメタボリックシンドローム患者の生活指導においては身体活動量の指導において特に極端に身体活動量の低い患者に対する効果的な運動療法支援法の開発が必要と考えられた。
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