2007 Fiscal Year Annual Research Report
健康寿命を見据えての若年女性における冷え性の実態と生活習慣の検討
Project/Area Number |
18500557
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
土屋 基 Juntendo University, スポーツ健康科学部, 教授 (80053346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝彦 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70053254)
井上 忠夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30053250)
樋口 和洋 信州短期大学, ライフマネージメント学科, 准教授 (80269612)
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Keywords | 冷え性 / 女子中学生 / 女子高校生 / 女子学生 / 身体状況 / 精神状況 / 学生習慣 / 生活背景 |
Research Abstract |
近年わが国では、少子化対策に伴い、若年女性の出産数の増大に期待が寄せられてきている。その一方で、空調施設の普及や若年女性の痩身願望、薄着傾向といった風潮は、若年女性の「冷え性」や循環障害、自律神経系失調など出産に不利益な影響を及ぼすのではないかとの危惧も無視できない状況をもたらしてきている。本研究はこうした背景を踏まえ、若年女性の「冷え性」と生活背景との関係を検討し、健康に好ましい生活を確立するための資料を提供することを目的に進めてきている。 今年度は昨年度に引き続き、女子の中学生、高校生、大学生を対象にアンケート調査を実施し、多人数の対象者の確保に努めてきた。その結果、今年度夏までに中学生2610人、高校生3950人、大学生・専門学生1590人、合計8150人からアンケート調査の回答を得ることが出来た。当初目標であった対象者数を確保できた事からアンケート調査の作業を終了させ、これを受けデータの取り込み作業を行い、現在は集計分析作業を進めているところである。 本年度夏には、データ収集の途中ではあったが、それまでに収集された約6000人のデータを集計分析し、日本民族衛生学会総会において中間報告を行った。その結果、手足の甲及び指先、手の平、足の裏など手と足の両方の冷えを自覚している「冷え性」の出現率は中学生30.4%,高校生29.4%、大学生37.5%であった。また年齢が進むにつれて食生活をはじめ、生活時間等において健康上好ましくないとされる生活状況に陥っていく傾向が確認できた。また「冷え性」は食生活をはじめ多岐にわたる生活と密接に関わっており、自覚する身体状況や精神状況にも強く関与している事を確認した。今後は8150人のデータを集計分析し報告していく予定である。
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Research Products
(1 results)