2008 Fiscal Year Annual Research Report
健康寿命を見据えての若年女性における冷え性の実態と生活習慣の検討
Project/Area Number |
18500557
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
土屋 基 Juntendo University, スポーツ健康科学部, 教授 (80053346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝彦 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70053254)
井上 忠夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30053250)
樋口 和洋 信州短期大学, ライノマネージメント学科, 准教授 (80269612)
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Keywords | 若年女性 / 冷え性 / 生活習慣 / 身体状況 / 精神状況 |
Research Abstract |
東京都と7県の中学、高校、大学、短大、専門学校あわせて41校に通う若年女性8,040名を対象として[冷え」に関するアンケート調査を実施した。回答を分析した結果,[1]全体の約3割が「手足双方の冷え」(冷え性)を自覚し.別の約3割が「手または足の冷え」を自覚している,[2]中学から大学等へと就学段階が進むにつれて、食生活・生活習慣・意識・行動(栄養バランスのとれた食事、朝食を摂る、外食回数、寝つきをよくする工夫、薄着、ダイエット志向、睡眠時間、日ごろの運動など)が好ましい状況からかけ離れていく傾向がある,[3]前項と軌を一にして、大学等学生の冷え性自覚率は、中学生のそれよりかなり高く、高校生のそれを遥かに上回っている,[4]冷えの愁訴は、身体の愁訴(疲れやすい、だるい、胃腸が不調、肩が凝りやすい、腰痛が多い、生理不順、貧血気味など)や意欲(勉強したくない、すべてにやる気がないなど)、精神的状況(何となく憂鬱、悩み・心配事・イライラが多い、ムカつくなど)と深く関わっている,[5]冷えの愁訴が高いことと、外食回数が多い・睡眠時間が短い・体重が軽い・BMIが小さいことは密接な関係がある,[6]調査対象校の所在地域を年間降雪日数の多寡によって寒冷地域と温暖地域に2分ずるとき、寒冷地域校に通う女性の冷えの愁訴率は温暖地城校に通う女性のそれにくらべ高い,ことが確認された。冷えは、若年女性の心身に負の影響を及ぼすのみではない。加齢とともに、冷えを原因とする足腰の関節障害から、転倒、骨折、寝たきりへと進展していく可能性もある。わが国では、健康寿命の延長が大きな課題であり、その具現化には若年時からの生活習慣形成が極めて大切である。
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Research Products
(1 results)