2006 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育を成功させるための家庭科学習プログラムの開発-家庭との連携による-
Project/Area Number |
18500575
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
伊藤 圭子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50184651)
|
Keywords | 家庭科学習プログラム / 特別支援教育 / 家庭科教員養成 |
Research Abstract |
本研究は、障害児も非障害児も共に学習効果が高まる家庭科を目指した新しい家庭科学習プログラムを開発することを目的としており、本年度は次のことを実施した。 1)特別支援教育(統合教育)および応用行動分析学に関する国内外の文献、資料を収集し、分析した。この成果に基づき、フィンランドの家庭科教育の実状を把握するための質問項目の作成を行った。 2)特別支援教育における新たな家庭科学習プログラムを開発する際の示唆を得るため、統合教育における授業実践の蓄積があるフィンランドの家庭科教育の実状を視察し、特別支援教育(インクルージョン)の先進的取り組みを行っている研究者、家庭科教師および学校を選定し、インタビュー調査と授業実践の参観・記録を実施した。 フィンランドの教育計画および家庭科の目標・内容に関しては、国家教育委員会義務教育課程の家庭科教育専門指導官にインタビュー調査を行った。インクルージョンにおける家庭科授業については、ヘルシンキ大学付属ヴィーッキ総合学校、エスポー市立カラヤルヴィ総合学校、エスポー市立ポホヨイスタピオラ学校などでインタビュー調査と授業実践の参観を行った。さらに、家庭科教員養成に関しては、ヘルシンキ大学・教育学部家政科教授、工芸科教授にインタビュー調査および資料収集を行った。 3)2)のインタビュー調査と授業実践の記録および収集した資料の整理を行った。
|