2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500580
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
伊原 靖二 山口県立大学, 生活科学部, 教授 (80106583)
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Keywords | 竹炭 / 環境 / 水資源 / 水質汚濁・浄化 / 有害化学物質 / 機能性竹炭 / 界面活性剤 / 吸着処理 |
Research Abstract |
1)竹炭及び機能性竹炭の調製 山口県山口市小鯖産及び宮野産モウソウ竹からの竹炭を用いて実験を行った。製造時の沿道温度(300,350,400,450,500,550,610℃)が異なる竹炭をデジタルマルチテスタと木炭精練計を使い、竹炭の物性を測定した。その後竹炭をそれぞれ軽く純水で洗い、定温乾燥機にて110℃で24時間乾燥させ、フォースミルでなるべく粉末状になるまで粉砕し、吸着実験に使用した。また、竹炭の吸着能力及び生物分解能の機能強化のために、シクロデキストリン(CD)ポリマーをコーティングした機能性竹炭については、β-CDと竹炭の配合比率や反応温度を種々変化させ合成を試みた。得られた一部の機能性竹炭についてはその物性を測定した。 2)竹炭及び機能性竹炭を用いた吸着処理 アニオン性界面活性剤としてラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、また非イオン界面活性剤としてノニルフェニルエーテルの2系列の環境阻害物質を、上記で調製した竹炭への吸着を試みた。得られた等温吸着曲線から、ラングミュア型又はフロインドリッヒ型吸着式を用いて吸着定数を求め、吸着に及ぼすアニオン及び非イオン界面活性剤の吸着効果を検討した結果、竹炭は活性炭ほどの吸着作用は見られなかったが,界面活性剤に対して選択的な吸着作用が認められた。また,竹炭製造時の煙道温度の差による,吸着作用にも違いが見られた。本研究で得られたような竹炭特有の吸着作用を,更に改良・研究を重ねることで,界面活性剤の除去率を高めた吸着処理が可能になると期待できる。また、新たに開発した機能性竹炭への吸着については、現在検討中である。
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Research Products
(1 results)