2006 Fiscal Year Annual Research Report
繊維リサイクル・システム構築のための基礎研究ー資源回収ルートの実態調査
Project/Area Number |
18500586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shokei Women's Junior College |
Principal Investigator |
玉田 真紀 尚絅学院大学女子短期大学部, 助教授 (70269249)
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Keywords | 衣環境 / 廃棄物再資源化 / 環境政策 / 衣生活 / 社会システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、循環型社会を目指して、繊維リサイクルの社会的なシステムを構築するための基礎調査データを得て、問題点を明確にすることにある。高度経済成長期を経て、繊維製品は大量生産・大量消費される時代となり、家庭で処分できないまま保管されている衣服に困る事態が起きている。資源回収ルートが存在するかどうか、生活者にとって利用しやすいかがこの事態を解決するためには重要である。 全国市町村自治体は、容器包装リサイクル法が施行されて以来、紙、プラスチック、びん、缶など資源として細かく分別回収するように移行してきた。そうした動向の中で、繊維製品、つまり、古着や布製品については、どのような扱いになっているか実態を把握するために、市町村自治体に、家庭に配布されているごみ及び資源分別回収のパンフレットの送付依頼を実施した。平成18年度は、全国市町村のHPとアドレスの検索を行い、一覧表の作成を行った上で、一部市町村への送付依頼とパンフレットの収集をした。その結果、市町村合併が多く、依頼に困難が生じ、調査作業は計画通りには進めることができなかった。 合併のために、それまで存続してきた方法の再検討をするところ、また、自治体回収を実験的にしても収集量が少なく中止したところ、団体による資源回収を行っているが自治体では把握していないところなど、繊維製品の資源分別実態が把握できないところが見られた。約10年前に東北6県400市町村の調査を実施した時以上に、繊維製品は市町村自治体の資源回収の対象から除外されている状況にあると思われた。なお、本研究は平成19年度までの継続研究のため、研究成果の詳細は、次年度に報告する予定である。
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