2006 Fiscal Year Annual Research Report
雑穀を素材として用いた保育所・幼稚園での食育プログラムの開発
Project/Area Number |
18500644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokiwakai Junior College |
Principal Investigator |
川西 正子 常磐会短期大学, 幼児教育科, 助教授 (20221038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 洋太郎 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (70116812)
岡 佐智子 大阪大谷大学, 教育福祉学部, 教授 (00140236)
礒沢 淳子 常磐会短期大学, 助教授 (20353013)
卜田 真一郎 常磐会短期大学, 講師 (20353021)
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Keywords | 食育 / 雑穀 / 保育計画 / 幼児食 |
Research Abstract |
平成17年7月には食育基本法が施行され、幼児期からの食育の重要性が指摘されている。また、近年は食の多様化、健康志向に対する関心が高まり、雑穀の利用が注目されるようになってきている。本研究では雑穀の有用性を科学的に明らかにし、その調理科学的特性に基づいて幼児食への利用の手法を検討する。また、食農教育、食文化の継承、食物アレルギー児童の理解などを視点において「実践に活用しうる保育所、幼稚園での食育プログラム」の開発をすすめることを目的とする。 本年度はまず、保育所における食育の実態を把握し、保育所において実践されている食農教育の現状、日本食文化に対する保育現場での実態について質問紙調査を実施した。その結果、保育所においての食育の実践率が高かった項目は「配膳、片付けに関わる体験」、「食物アレルギー児童への代替給食の実施」、「飼育、栽培体験」、「園児の調理体験」、「異年齢交流などでの共食」が80%以上の保育所で実施されていた。また、日本食文化や食農教育に関連する行事がどのように家族や地域と連携して実施されているかについて調べたところ、「餅つき」、「節分の豆まき」の実施率が95%と高かった。さらに、「さつまいもほりとその食体験」、「夏野菜の収穫とその食体験」も実施されていた。これらの結果から、雑穀を素材とした食農教育、保育プログラムへの導入は実現の可能性が高いと考えられる。 また、雑穀を用いた親子クッキング教室を開催し、雑穀を用いたおやつの調理体験と試食を行った。この結果、特にアレルギー児童をもつ母親が積極的に雑穀について知りたいとの要望がみられた。 さらに、食育を実践する、保育士および幼稚園教諭などを対象に雑穀に対する意識調査を実施し、「健康食」との認識が高いことを確認した。
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Research Products
(2 results)