2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500710
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岡村 吉永 Yamaguchi University, 教育学部, 准教授 (10204025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 弘 山口大学, 教育学部, 准教授 (00249848)
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Keywords | IT / 測定的手法 / 学習指導 / 学校教育 / 教材開発 |
Research Abstract |
申請に基づいて実施した研究のうち、主要なものを概説する。 教科書や教員に対する聞き取り調査等を行い、IT機器の利用実態を把握するとともに指導の中で測定的な手法が有効と思われる内容の抽出を行った。この過程において、中学校の技術科で木材を軟化処理して湾曲した部材を作成する「曲げ木加工」を導入する際、曲げやすさの手応え(曲げようとする木材から作業者の手に伝わる抗力)を正しく評価しえない学習者の存在が判明し、対策として"手応え"を測定し、定量的に示す装置の製作を行った。手に加わる力の評価や調節については、その実態把握も含め、対策を求める教員が少なくない。 また、昨年度実施した研究(「のこぎりびき学習装置」を用いた中学生ののこぎりびき技能の測定と類型化)を基に、測定結果をより有効に学習者フィードバックすることを目的として実施した研究では、従来型の指導に比べて、のこぎりを動かす動作速度や力の調節について改善が認められた。技能を伴う学習では、上達度など学習者の習熟度を客観的かつ定量的に把握し、即座に還元することの効果は高いと考えられる。 さらに、新たな学習用デバイスを検討するため、大学院生(現職派遣教員を含む)を対象に「マイコン搭載型ロボット」を実際に設計製作する授業を実施し、メカトロニクス技術習得のための教育プログラムの開発を行った。測定的手法を学習に導入するうえで、指導者となる教員の研修は重要な課題であり、教材デバイスの開発と並行して研究を進める必要がある。今回の研究は、その端著となるものである。
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Research Products
(4 results)