2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510121
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
関谷 和之 Shizuoka University, 工学部, 准教授 (60256667)
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Keywords | 最適化モデル分析 / AHP / DEA / オペレーションズリサーチ |
Research Abstract |
本研究の目的は,「相互評価」に対する数理モデルの構築と解析手法の開発をするとともに,その応用分野を拡張することにある。そしてこの目的に沿って,定性的要因を扱う相互評価法であるAHPに対して,評価行列の新たな分析法である最小x自乗法の最適化モデル分析を開発した。従来AHPで用いられていた固有ベクトル法は順位逆転という欠点を有するが,本研究で開発した最小x自乗法はその欠点を克服し,さらに固有ベクトル法と同じくらいの計算努力で重要度が算出できることを明らかにした。簡単にさらに,AHPで開発した最小x2乗法はBradley-Terryモデルに適用可能であることを示した。Bradley-Terryモデルは対戦結果からチーム戦力の測定に活用されている統計モデルである。この発見により,AHP,BTモデルに対して共通の分析法によりスポーツでのチームカの測定が可能になった。そして,測定したチーム戦力の有効活用度を分析するためにDEAが効果的であることを検証した。 以上の研究成果は科学技術論文としてまとめ,EJOR,JORSJ等国内外の学術雑誌に掲載された。さらに,日本OR学会等やDEAシンポジウムでの口頭発表を行った。
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Research Products
(5 results)