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2006 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀における「移民大国」アイルランドと北米大陸の相互関係についての研究

Research Project

Project/Area Number 18510219
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

佐藤 亨  青山学院大学, 経営学部, 教授 (40245337)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥田 良二  東海大学, 外国語教育センター, 教授 (40224159)
稲垣 伸一  実践女子大学, 文学部, 助教授 (00269599)
佐藤 郁  東洋大学, 国際地域学部, 助教授 (80239483)
Keywords移民 / アイルランド島 / 北米大陸 / 19世紀 / 宗派
Research Abstract

われわれはアイルランド系移民を扱った大著Kerby A.Miller, Emigrants and Exilesの精読を共有する了解のもとに、会合、メール等での連絡を重ねながら研究を進めた。以下に各人の成果を記す。佐藤亨は3月にニューヨークの移民博物館、アイリッシュ・アーツ・センター等で移民の足跡を、17日の聖バトリックの祝日ではアイルランド文化の継承を確認した。論文ではアメリカ産のフォークソングが北アイルランド紛争の文脈で歌われる意味を探り、また、アイリッシュ・アメリカンのバンド、ソーラスのバラッド「人食いアヌス」を通しアメリカ合衆国におけるアイルランド性を論考した。奥田は北アイルランド出身で1987年以降北米に定住する「移民」詩人ポール・マルドゥーンを取り上げた。ポストモダン、コスモポリタンと形容される詩風のなか祖国の豊かな歴史や伝説や両親との思い出をにじませながら望郷の念を表出させる作品を通し、アイルランド系移民の心的状態の一端を明らかにした。佐藤郁は大飢饉時のカナダにおけるアイルランド系移民の受け入れをテーマとし、なかでも移民船の環境の劣悪さが多くの死者や病人を出し、それがカナダ側に混乱をもたらしたことに着眼し、8月にはベルファストとロンドンのUlster Museum、Ulster Folk Museum、National Maritime Museum等を視察し、移民船の状況を調査した。現在、カナダのグローセ島とケベック周辺での孤児の受け入れに関する論文を執筆中である。稲垣は9月に、アイルランド系移民が大挙して押し寄せたニューヨーク州エリー運河沿岸の諸都市を訪ね、収集した新聞・雑誌・パンフレット等の一次資料と19世紀末の小説家Stephen Craneの作品数編における移民の描写とを比較した。アイルランド系移民は飲酒習慣との関連で描かれることが多く、合衆国における社会問題と関係しており、次年度は禁酒運動の黎明期である1840年代のアメリカ社会との関係を取り上げる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Homesickness in Paul Muldoon's Poetry2007

    • Author(s)
      奥田良二
    • Journal Title

      東海大学紀要 外国語教育センター 第27輯

      Pages: 1-6

  • [Journal Article] 「花はどこへ行った」-北アイルランド紛争と反戦歌2006

    • Author(s)
      佐藤亨
    • Journal Title

      エール 第26号

      Pages: 92-107

  • [Journal Article] 「人食いアニス」のフォークロア2006

    • Author(s)
      佐藤亨
    • Journal Title

      文学空間 Vol.5.No3

      Pages: 52-64

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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