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2006 Fiscal Year Annual Research Report

DV被害者支援のためのシェルターとステップハウスの空間とシステムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 18510232
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto Prefectural University

Principal Investigator

上野 勝代  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 町田 玲子  京都府立大学, 名誉教授 (10046493)
宮嶋 邦明  京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (80046507)
上掛 利博  京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (30194963)
吉村 恵  平安女学院大学, 生活環境学部, 助教授 (20227002)
佐々木 伸子  徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 助教授 (90259937)
Keywordsドメスティック・バイオレンス / シェルター / 被害者支援 / 台湾 / DVセンター
Research Abstract

本年度の研究としては、当初の計画どおり台湾を対象にした現地調査と本研究の最終目的であるわが国におけるDV被害者支援のためのシェルターとステップハウスのあり方に関する提案をまとめていく上では、重要な情報である北欧の調査を実施したことである。
まず、北欧のデンマークを2006年10月に訪問し、全国DVシェルター連合のLOKKと代表的な3箇所のシェルターへの訪問ヒアリング、社会省男女平等局DV担当課長にヒアリング・資料収集をおこなった。その結果次のことがわかった。(1)政策策定と財政面の責任は政府と県が持ち、シェルターの運営はそれをいち早く立ち上げた民間団体に任せるという役割分担が確立し、相互に強い信頼関係にもとつくパートナーシップが確立しているということ。(2)シェルターを中心とするDV被害者支援のあり方が、「個の自立」、「自己決定」を基本に据えた非常に開放的でフレキシブルなものであることである。施設の空間的配置や家具をはじめ、様々な備品類、日々の生活の過ごし方、職員と入居者との関係、これらすべてが、その基本姿勢を反映したもので、「監視」や「管理」と無縁な開放的で優しく穏やかな空気に包まれたものであった。シェルターは2箇所を除き、その住所は公開されている。
ついで、台湾には日台協会の強力な支援もあって、2007年3月に台北市,高雄市のDVセンター2箇所とDVシェルター3ヶ所の訪問とシェルター運営関係者へのヒアリング3ヶ所、DV被害者支援に取り組む民間組織2箇所を訪問いヒアリングを行った。その結果、(1)D高雄市においては、ソーシャルワーカーを中心として関係諸機関の連携ネットワークによって、ワンストップサービスとなっていること。特にDVセンターの中に警察官が配置されており、機敏な対応をとっていること。(2)高雄市においても、台北市においても、シェルターの運営は民間団体に任せ、財政面で100%支援している。(3)高雄市での被害者はまず、親族、友人をたより、シェルター入所希望はそれほど多くはない。都市部の台北市では、地方の出身者や移住した女性たちには、シェルターが求められているなどのことがわかった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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