2006 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ指導者と競技者のセクシュアル・ハラスメントに関する認識と経験の現状と特徴
Project/Area Number |
18510233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
熊安 貴美江 Osaka Prefecture University, 総合教育研究機構, 准教授 (90161710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 貴子 帝塚山学院大学, 人間文化学部, 教授 (60099554)
太田 あや子 武蔵丘短期大学, 健康生活科, 准教授 (80258946)
高峰 修 明治大学, 政治経済学部, 講師 (10409493)
吉川 康夫 帝塚山学院大学, 人間文化学部, 教授 (90200964)
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Keywords | スポーツ / 指導者 / 競技者 / 倫理 / セクシュアル・ハラスメント / 暴力 / 認識 / 現状 |
Research Abstract |
本研究では、前回の科学研究費助成による研究成果(スポーツにおいて女子学生が経験するセクシュアル・ハラスメントの現状とその特殊性)を踏まえ、その継続・発展研究として、スポーツ指導者と競技者間に生じるセクシュアル・ハラスメントに関する認識と経験を、双方の側から掘り下げ比較検討することで、スポーツにおけるセクシュアル・ハラスメントのさらなる現状解明にアプローチしようとした。 18年度は主に(1)各都道府県体育協会に登録するスポーツ指導者と競技者に対する倫理に関する調査用紙、および、(2)財団法人日本体育協会加盟団体に対する、倫理に関する規程等の整備状況をたずねる調査用紙を作成した。 (1)の内容は、日常のスポーツ指導状況において生じやすく、状況によって判断が異なるセクシュアル・ハラスメントや、これまで当然視されてきた感のある「ある程度の/行過ぎない程度の」体罰といった問に関して、指導者、競技者それぞれの認識と経験を問うものである。(2)の内容は、財団法人日本体育協会が2002年に策定した「倫理に関するガイドライン」に沿って、各加盟団体の倫理規程やガイドラインの整備状況を、具体的に明らかにしようとしたものである。 18年度から19年度にかけて、各都道府県体育協会を介し、スポーツ指導者と競技者に対する調査への協力を依頼し、調査実施日、配布数、回収方法などを確認し、指導者研修会当日の配布依頼、もしくは研究メンバーが調査用紙一式を持参のうえ配布という手順を踏んだ。 現在までで埼玉県をはじめとする16の都道府県体育協会から調査協力を得(来年度に調査実施予定のものを2府県含む)、競技者については132件、指導者については約700件の回答が郵送にて回収され、順次データ入力を進めている。
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