2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本演劇史における西洋演劇の位置:現代演劇の成立過程の再検討
Project/Area Number |
18520078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
IAN Carruthers 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (70400603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 隆太 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60247575)
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Keywords | 日本演劇史 / 上演研究 / シェイクスピア / 比較演劇 / 翻訳 |
Research Abstract |
平成18年度の最大の研究業績は、海外学会に参加して講演や研究発表を行い、当地の研究者研究ネットワークを一層充実したものにしたことである。以下、その関連学会と参加者をあげる。 1.第8回World Shakespeare Congress[The University of Queensland, Australia,16-21,July,2006](参加者:Ian Carruthers、南隆太/発表者:Seminar Program "Re-Playing Shakespeare : Performance in Non Western Theatre Forms" Carruthers、南) 2.Shakespeare International Conference[Stratford, UK, August,2006]参加者:南隆太(セミナーリーダー) これらの海外学会において今年出版された研究代表者(Ian Carruthers)の著書(Reading Suzuki Tadashi's 'The chronicle of Macbeth' in Australia, Tsukuba, Japan : Tsukuba Daigaku Bunka Hihyo Kenkyu kai,2006)を配布し、当地の在外日本演劇研究者とのネットワークを確立した。 また、10月18日にシンガポール国立大のYoung Li Lanを招き、筑波大学秋葉原キャンパスにてシンポジウムを行った。ここでは、日本とアジアにおける近代演劇と、シェイクスピアについてのセミナーを開催し、近代演劇における西洋演劇の位置についてアジアという観点から見直しを進めた。 また、同月台湾で行われた呉興國による『マクベス』『テンペスト』『リア王』等のシェイクスピア劇の京劇への翻案の上演にも参加した。ここでも、特に『マクベス』の翻案に、黒澤明による『マクベス』の映画化『蜘蛛の巣城』の影響が見られる等、日本近代演劇と西洋演劇との相互関係と、アジアにおける演劇を研究するにあたっての大きな成果が得られた。
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Research Products
(1 results)