2006 Fiscal Year Annual Research Report
異文化理解と偏見 キプリング、ハーン、ロティ、クローデル、ウェーリーの場合
Project/Area Number |
18520275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
河島 弘美 東洋学園大学, 人文学部, 教授 (40245329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 祐弘 大手前大学, 文学研究科, 教授 (80012368)
土谷 直人 東海大学, 文学部, 教授 (60147113)
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 教授 (70165687)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語教育センター, 教授 (30230874)
橋本 順光 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (80334613)
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Keywords | 比較文学 / 異文化 / 西洋化 / ハーン / 比較文化 |
Research Abstract |
今年度は、3回の研究会、及び全員1回ずつの出張によって、各自のテーマについて考察を深めると共に、お互いの研究成果について討議を重ねる一年となった。2006年7月1日、グループ第1回の会合では、今年度の計画を立てた後、平川が「明治の啓蒙期にお化けはどこへ消えたのか_渋沢、福沢、チェンバレン、ハーンのもののけ"Shinto ghosts"についての見方」と題する90分の発表を行った。この成果は間もなく『文学界』9月号に発表された。2007年2月4日〜7日には、遠野・花巻への調査研究旅行を実施、柳田国男、宮澤賢治ゆかりの土地を検証し、2人とラフカディオ・ハーンとの影響関係、及び三者に共通する、民俗学的視点と異文化への関心について討議した。また、この機会を利用して、第2回研究発表会を2月4日「柳田国男とラフカディオ・ハーン」と題して牧野が、第3回研究発表会を2月6日「シュレイデルの『日本と日本人』について」と題して土谷が行った。いずれも90分を越す発表で、「異文化理解と偏見」の考察に寄与するところ大であった。一方、橋本は2月3日〜18日イギリスに出張し、ロンドン大英図書館での文献調査及びランカスター大学でのジョン・マッケンジー教授との意見交換を行った。この出張での収穫は、来年度早々の研究会で発表されると共に、論文にまとめられる予定である。以上が平成18年度の主な研究実績である。
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Research Products
(2 results)