2006 Fiscal Year Annual Research Report
アラビア語モロッコ方言のGeminate(重子音)に関する音響音声学的研究
Project/Area Number |
18520297
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 幸江 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (00212209)
|
Keywords | 外国語 / 音声学 / 言語学 / モロッコ方言 / Geminate(重子音) / アラビア語 |
Research Abstract |
本研究は,アラビア語モロッコ方言において見られるGeminate(重子音)について,言語学的・音声学的調査を行うことを目的としている. Geminateはモロッコ国内で使用されているアラビア語諸方言からベルベル語にまで広く見出される音声であるが,それぞれの方言によってその種類・現われ方が異なっている.音韻論および音声面の両方からの,変異の地理的分布の情報が,現在の音韻論的および音声的状況に至る歴史的変化を解明する鍵となる.またこの地域における研究成果が,普遍的な音韻変化・音声変化を説明する理論にひとつの重要な手がかりを提供することになろう. 本研究ではいくつかの方言について,Geminateを含めて言語学的・音声学的な記述調査を行った. さらに,native speakerの音声を音響分析し,音声学的に検討を加えている.それからさらに,音韻論的な視点からGeminateの実態に迫っている. ・日本国内での予備調査 日本国内でアラビア語モロッコ方言の話者に協力を求め,面接調査を行った.その結果に基づいて,アラビアモロッコ地方での現地調査の調査項目を作成した. ・モロッコでの現地調査 研究代表者が研究協力者と共にモロッコ国内でアラビア語モロッコ方言の話者に協力を求め,4人のインフォーマントに面接調査を行った.これにより,言語資料を収集した.さらに,インタビューと共に,録音資料,映像資料も収集した. ・音声分析・音響音声学的分析および音韻論的分析 現地で収集した言語資料,録音資料,映像資料それぞれについて,言語学的分析,音声学的分析を行っている.
|
Research Products
(3 results)