2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520310
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山下 仁 Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (70243128)
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Keywords | 敬意表現 / 社会言語学 / 対照言語学 / ドイツ語研究 |
Research Abstract |
平成19年度は、研究計画に記した予定に従い、これまでの研究成果をまとめ、平成20年2月15日、イタリアのローマで行われた第3回イタリアドイツ語学学会の社会言語学のセクションにおいて、「日本における第二次世界大戦後から現在に至るまでの敬語の役割」("Die Rolle der Hoflichkeitsformen nach dem Zweiten Weltkrieg bis zur Gegenwart in Japan")という内容の研究発表を行い、当該セクションの参加者と意見交換を行った。特に、ザルツブルク大学のグドゥルン・ヘルト教授やDAAD(ドイツ学術交流会)の顧問でもあるヴッパータール大学のエヴァ・ノイラント教授との議論は有益であった。さらに、アルゼンチンのコルドバ大学のモーザー教授にも研究内容を評価して頂き、今後の共同研究の可能性について話し合った。この口頭発表の理論的側面の基礎となったものが「日本における言語政策の対象としての敬語表現、国会議事録、オンライン新聞、ブログおよびフォーラムの分析をもとにして」("Hoflichkeitsformen als Gegenstand der japanischen Sprachpolitik-analysiert in den neuen Medien; Parlamentsprotokollen, Online-Zeitungen, Blogs und Foren")という論文であり、これは現在日本独文学会の学会誌である『ドイツ文学』に投稿中である。 また、これまでに活字となったものとしては、『ことばと社会』第10号(2007年 三元社)における「グローバリゼーションと敬語研究」、そして、大阪大学言語文化共同研究プロジェグト2006『批判的社会言語学の展開』における「批判的社会言語学の展開について」などを発表した。これらの研究発表および論文をもって、本年度の研究実績の概要としたい。
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Research Products
(3 results)