2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520310
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山下 仁 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (70243128)
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Keywords | 敬意表現 / ポライトネス / 社会言語学 / 日独対照研究 / 言語意識 / コミュニケーション行動 / 隠蔽機能 / 呼称表現 |
Research Abstract |
平成21年度は、日本独文学会の春季研究発表会でシンポジウム「話しことば研究の射程」を行い、「コミュニケーション行動における敬意表現の日独比較」という題目で発表し、3月には渡辺学教授の研究会で「日本語とドイツ語のポライトネスについて」という発表を行った。 平成22年度は、7月末から8月上旬にワルシャワで開催されたIVG(国際ゲルマニスト会議)敬語セクションに、ヴッパータール大学のエヴァ・ノイラント教授とウルビーノ大学のクラウス・エアハルト教授とともに運営委員として参加し、「買い物における会話にみられる丁寧表現-日独対象社会言語学的考察」"Sprachliche Hoflichkeitsformen beim Verkaufsgesprach:eine kontrastive soziolinguistische Untersuchung Deutsch und Japanisch"という題目で本研究の成果を発表した。ノイラント教授とエアハルト教授とは、この会の参加者を中心にした執筆者陣による論文集のため、継続して編集作業を行っている。その後、神奈川県で開催された語学ゼミでも活発に議論を交わしてきた。昨年度行ったシンポジウムの内容が山下/白井(編)『話しことば研究の射程』に、「日本におけるリテラシー神話とその社会的機能」"Japan's literacy myth and its social function"が、Heinrich and Galan編 Language Life in Japanに掲載された。その他「言語の隠蔽機能」が山下・渡辺・高田編著『言語意識と社会』(2011年三元社)に、「呼称表現の研究からポライトネスの対照社会言語学的研究へ」が言語文化共同研究プロジェクト2009に掲載された。これらの研究発表および論文をもって本年度の研究実績の概要としたい。
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Research Products
(14 results)