2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520321
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高永 茂 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 准教授 (10216674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 哲次 広島大学, 病院, 教授 (50112206)
田口 則宏 広島大学, 病院, 講師 (30325196)
田中 良治 広島大学, 病院, 助教 (50304431)
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Keywords | 医療コミュニケーション / 医学教育 / 歯学教育 / 語用論 / 医療面接 |
Research Abstract |
1.「医療コミュニケーション教育・研究セミナー」の開催 2007年12月15日・16日の両日、広島大学医学部基礎・社会医学棟2Fセミナー室・チュートリアル室で「医療コミュニケーション教育・研究セミナー」を開催した。発表者は14名(参加者は32名)。発表題目は「医療コミュニケーション研究の方法」、「医療ミスコミュニケーション-医療ミス謝罪の日米比較」、「歯学部学生の社会的スキルに関する研究」、「日本歯科大学生命歯学部におけるコミュニケーション実習」、「九州大学歯学部における医療ユミュニケーション教育」、「医療コミュニケーションとポライトネス」、「模擬患者(SP)の養成講座について」などである。2日間にわたり、それぞれの研究成果について情報交換をしながら活発な議論を行なった。「医療コミュニケーション教育・研究セミナー」は今回が2回目である。医学教育に携わる研究者が交流することによって、教育の質が向上するとともに、研究成果を教育現場に還元していく道が開けるものと考える。なお今回のセミナーは、日本コミュニケーション学会中国四国支部大会と合同で開催した。コミュニケージョン研究の専門家からも有益な助言を得ることができ、実り多い研究集会となった。 2.医療面接の社会言語学的・語用論的な分析を前年度に引き続き行なった。相互行為空間の形成の仕方や発話内容の修復などについて明らかにした。 3.研修医と学生を対象にしてシミュレーション実験を行なった。 この実験では、医療面接の場面で医療者と患者の心理状態に作用する諸要因の抽出を目指した。インフォームドコンセントを実施しながら被験者を増やしていったが、なかなか十分な数がそろわなかった。次年度も継続して実施する予定である。 4.手術中のモニタリングに関して専門医にアンケート調査を行ない、麻酔医の養成に役立つ調査結果を得た。
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Research Products
(9 results)