2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520321
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高永 茂 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 准教授 (10216674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 哲次 広島大学, 病院, 教授 (50112206)
田口 則宏 広島大学, 病院, 講師 (30325196)
田中 良治 広島大学, 病院, 助教 (50304431)
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Keywords | 医療コミュニケーション / 医学教育 / 歯学教育 / 薬学教育 / 語用論 / 医療面接 |
Research Abstract |
1)平成18年度と19年度の成果をもとに患者の精神的・肉体的ストレスを最小限にとどめるコミュニケーションの方法を検討し、患者が安心して歯科医療を受診するための臨床コミュニケーション・モデルを構築することを目標として研究を進めた。言語学の分野から社会言語学とポライトネス理論、発話行為論の知見を導入し、臨床歯科医とSP(模擬患者)の意見を総合しながらコミュニケーション・モデルを構成した。この過程で、「医療コミュニケーション教育・研究セミナー」における議論がたいへん役だった。 2)「第3回医療コミュニケーション教育・研究セミナー」を開催し、本研究の成果を発表するとともに、専門家の間で情報の交換を行った。開催日は2008年11月29日(土)・30日(日)。開催場所は広島大学医学部基礎・社会医学棟(広島大学霞キャンパス)。テーマは「医療コミュニケーションと歯学教育」。形式は、模擬患者(SP)セッション、教育講演、研究発表。50名を越える参加者があり、研究者と現場の医療者の双方にとって有意義な交流の場となった。 3)コミュニケーション・モデルを基礎にした教授法を実践した。歯学部で開講されている授業において、小川、高永、田口、田中が、本研究の知見を活用しながら授業内容を構成し実践した。 4)過去2年間の成果を踏まえて研究の総括を行った。研究によって得られた貴重な成果も、臨床や教育の現場で役立たなければその価値は半減してしまう。医療とコミュニケーションに関わる各々の研究者が研究成果を持ち寄って知識と経験を共有し合う場を築けたことが、本研究の重要な成果である。
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Research Products
(15 results)