2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坊農 真弓 京都大学, 情報学研究科, 研究員 (50418521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 なをみ 立教女学院短期大学, 英語科, 専任講師 (10374109)
高梨 克也 京都大学, 学術情報メディアセンター, 研究員 (30423049)
堀内 靖雄 千葉大学, 自然科学研究科, 助教授 (30272347)
片桐 恭弘 公立はこだて未来大学, システム情報学部, 教授 (60374097)
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Keywords | 談話研究 / 音声研究 / 手話研究 / ジェスチャー研究 / 発話構造 |
Research Abstract |
本研究課題は,複数表現モダリティの統合的関係からなる「発話」構造を空間,時間,メディアの三つの相互比較要因について,発話における統語的操作および相互行為操作の共通点と相違点を体系的に観察することを目的としている.この観察を通し,人間の発話生成構造に関してより広い観点から知見を得ることを本研究課題の到達点とする.平成18年度の研究目標と課題は次の通りであった. 研究目標:複数の表現モダリティの統合的関係を観察するため,(I)統語構造(II)情報構造(III)相互行為の3つの観点にとって,相互連関性の高いデータ収集手法及び分析枠組みを設定する. 研究課題:(全体)音声言語・手話・ジェスチャーのデータ収集とその整理 (研究班)平成18年度は,3つの研究班ごとに研究を進める. (I)統語構造(担当:原田なをみ),(II)情報構造(担当:坊農真弓・高梨克也),(III)相互行為(担当:片桐恭弘・堀内靖雄) 平成18年度には,当初に掲げた目標と課題に沿い,データ収集手法と分析枠組みの整備に時間を費やした.坊農(代表者)と高梨(分担者)は,ジェスチャーや視線の動き,身体位置を検出可能な装置の検討を進め,また多人数同時発話収録可能な環境を整備した.また,12月と1月にポインティングジェスチャーが頻繁に観察される大規模なタスク志向会話収録を実施した.坊農と原田(分担者)は,手話の母語話者であるろう者から言語データを収集するための方法を確立し,1月には実際のデータ収集を進めた.片桐(分担者)は,タスク志向の多人数会話を数度に渡り収録し,堀内(分担者)は,ろう者による手話対話収録を進めた.以上により,平成18年度の目標と課題はほぼすべて実施された.
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Research Products
(10 results)