2006 Fiscal Year Annual Research Report
複合メディアによる東京弁アーカイブの構築と電子的公開
Project/Area Number |
18520367
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
秋永 一枝 早稲田大学, 文学学術院, 名誉教授 (20063381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 和昭 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10168643)
兼築 清恵 (坂本 清恵) 日本女子大学, 文学部, 教授 (50169588)
田中 ゆかり 日本大学, 文理学部, 教授 (40305503)
松永 修一 玉川大学, 文学部, 講師 (40312318)
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Keywords | 東京弁 / アクセント / 文字化資料 / 音声資料 / データベース / アーカイブ化 / 東京方言 / デジタル化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、旧来の研究では埋もれてしまう可能性のあった東京弁としての貴重な一次資料を、汎く利用できるような形にして蘇らせようとするものであった。自然度の高い談話資料として、秋永の聞き取りによるアクセントなどの言語情報が付加した文字化データと音声データをセットで利用できるように資料の整理・編集を進めた。 先行研究でデジタル化した東京弁音声の約1/3の文字化を完成させた。文字化・編集作業の中で、方言音声はカタカナ表記で、共通語訳は漢字かな混じり文でそれぞれ文字化を行なった。文字化は原則としてプレーンテキストで入力する方法を踏襲した。今回の文字化では3行1セットから2行1セットへ変更し併せて、アクセントの付与は(0)(1)(2)(3)等の記号によって行なった。 文字化資料はPDF化も平行して行ない、資料利用者の印刷の利便性を高めることを目指した。 音声データは、各話者の文字化資料に合わせ、ページごとの切り出しと最適化の処理をするとともに、MP3化も一部行なった。これによって当資料の利用者はwav形式とMP3で利用できるようになる。今後、Web上での公開を目指し、文字データ・音声データのXTML化、Flashへ変換も進めていく予定である。 また、本研究の文字化資料と秋永一枝の先行研究成果『東京弁辞典』中の関連する付加情報(語彙情報、生活と文化、習俗についての情報を含む)のデータベースの作成へむけて、関連資料の整理がほぼ完了した。
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Research Products
(7 results)