2007 Fiscal Year Annual Research Report
構文イディオムとその習得可能性に関する大規模コーパスに基づいた生成理論的研究
Project/Area Number |
18520378
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大室 剛志 Nagoya University, 大学院・国際開発研究科, 教授 (70185388)
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Keywords | 言語学 / 英語 / 生成文法 / 大規模コーパス / 構文イディオム / 統語構造 / 意味構造 / 習得可能性 |
Research Abstract |
(1)19年度は、本科研で扱う結果構文に基づいた構文イディオム(You scared the living daylights out of me.)、体内移動構文(I got to my feet.)、'd rather+S構文(I'd rather you didn't.)、One's Way構文(I made my way to the Savoy.)を、1つ1つ取り上げ、それぞれの構文イディオムが習得可能性の観点から、構文理論、生成統語論、動的文法理論にたいしてどのような理論上の問題点を提起するか、18年度におこなった大規模コーパス調査による言語事実に基づき考察するように努めた。 (2)大規模コパースを使用するため、著作権の問題を扱った立命館大学シンポジウムの「コーパス研究と知的財産権:FAQ」を聞き、詳細で有益な情報を得た。また、習得可能性を扱うため、The 9th Annual Conference on Psycholinguisticsに出席し、言語習得理論及び一般言語理論に関する最先端の情報を得た。Cedric Boeckx氏の講演は、極小主義において媒介変数をどの部門に置くかを考察し有益であった。 (3)本科研のテーマの一部、構文と深い関係にある「類義動詞がどのような構文で用いられるか」を扱った小野経男著:『英語類義動詞の構文事典』を出版社から書評するよう依頼があり、執筆した。 (4)構文イディオムを一部扱った大著Simpler Syntaxを書評するよう日本英文学会から依頼され、書評し、印刷された。 (5)構文内の形式と意味のミスマッチを論じた英文による論文を執筆し、大津由紀雄先生還暦記念論集に載せていただいた。 (6)日本英文学会と日本英語学会でのシンポジウム講師に決定し、目下その発表準備中。
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Research Products
(3 results)